新宗教運動が発生・成長するのは
大衆が既存の宗教では満足されない新しい宗教的欲求をもつようになる社会変動の時代である。
それはまた、共同体的社会結合から組織的社会結合への転換の時代でもあり、官僚機構、企業、政党、組合など、急速に成長するさまざまな近代的組織と競い合うようにして、新宗教運動の組織も成長していく。
したがって新宗教運動に吸収されるのは、他の組織の恩恵を被りにくい人々であるといわれる。
こうした大衆自生の宗教組織は、伝統的宗教教団が独占権をもっており、宗教的寛容の度合いの低い社会、すなわち国教制度の影響力が強い社会では許容されにくいので、そうした社会では新宗教運動が発生・成長しにくい。